成人内祝いの相場は、いただいたお祝いの半額（半返し）〜3分の1程度 が一般的な目安とされています。たとえば、お祝いで10,000円をいただいた場合は3,000〜5,000円ほど、50,000円のお祝いをいただいた場合は15,000〜25,000円ほどがお返しの目安になります。

祖父母や親戚から高額な成人祝いをいただいた場合でも、相場通りに「半返し」をする必要はありません。成人祝いには「新しい門出を応援したい」という気持ちが込められていることが多く、半返しにするとかえって気を遣わせてしまうこともあります。

成人式の写真を添えたり、手紙で改めて感謝を伝えたりするだけでも、十分に心のこもったお礼になりますよ。

成人祝いをスーツや時計などの品物でいただいた場合も、基本的には 半額（半返し）〜3分の1程度 を目安に内祝いを選ぶとよいでしょう。金額がわからない場合は、インターネットなどでおおよその相場を調べておくと、品選びがスムーズになります。

成人内祝いののし紙に記載する名前は、成人した本人のフルネーム が基本です。名字のみでも差し支えありませんが、フルネームを記載するほうが「本人からの内祝い」であることがより明確に伝わります。
表書きは「内祝」または「成人内祝」とし、水引はお祝いごとに用いられる 紅白の蝶結びを選びましょう。

成人内祝いは、いただいたお祝いへのお礼と、成人式を無事に終えたご報告を兼ねてお贈りするものです。そのため、贈るタイミングは 成人式後およそ1ヶ月以内 が目安。成人式直後から、遅くとも 2月上旬頃まで にお返しできると丁寧な印象になります。

また、成人式とは別のタイミングでお祝いをいただいた場合は、いただいてから2週間〜1ヶ月以内 を目安に手配するとよいでしょう。

成人内祝いに明確なタブーはありませんが、贈答マナーとして 縁起の良くないとされる品物 は避けておくと安心です。たとえば、「縁を切る」イメージにつながる 包丁やハサミなどの刃物類、別れを連想させる ハンカチ は内祝いには不向きとされています。

他にも、目上の方への贈りものとしては、「踏みつける」という印象を与えるスリッパやマット類も避けられる傾向があります。

成人祝いで「お返しはいらないよ」と言われた場合は、その気持ちを素直に受け取っても失礼にはなりません。ただ、いただいたお祝いへの感謝は、きちんと言葉で伝えるようにしましょう。

祖父母や親戚といった身近な存在であれば、晴れ姿を見せることが、何よりうれしいお返しになることもあります。手紙に成人式の写真を添えたり、スタジオ撮影の写真を台紙に入れて贈ったりするのもおすすめです。

成人内祝いに晴れ着姿の写真や本人直筆のお礼状を添えるかどうかは、相手との関係性によって判断するとよいでしょう。必ず添える必要はありませんが、祖父母や親戚など、身近であなたの成長を喜んでくれる相手であれば、写真や直筆のメッセージは特に喜ばれます。

一方、ご両親の友人や仕事関係の方など、身内以外の相手には、写真は控えて丁寧なお礼状だけを添える形でも十分です。

成人内祝いでは、近年 相手が好きなものを選べるギフトとして、商品券やカタログギフトを選ぶ方が増えています。実用的で受け取る側の負担も少ないため、喜ばれやすい贈りもののひとつです。

ただし、商品券は金額がそのまま伝わるため、目上の方やご年配の方の中には控えたほうがよいとされる場合もあります。そのような場合は、金額が目立ちにくいギフトを選んだり、品物と組み合わせて贈るなど、さりげない配慮を添えると安心です。

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