連名でお祝いをくださった場合も、おひとりおひとりに内祝いをお返しすると丁寧です。

まずは、いただいた合計金額を人数で割り、おひとりあたりのお祝い額を算出してみましょう。
その上で、お祝い額の半額程度（半返し）を目安に、内祝いを準備します。

例えば、3名の方から15,000円をいただいた場合は、「おひとりのお祝い金額は5,000円」と考え、内祝いは2,500円前後の品を選ぶと良いでしょう。

出産内祝いの金額は、いただいたお祝いの半額（半返し）から3分の1程度を目安にするのが一般的です。
たとえば、30,000円のお祝いをいただいた場合は、10,000円〜15,000円ほどの内祝いをお贈りすると良いでしょう。

ただし、高額のお祝いをいただいた場合や目上の方へのお返しは、相場にこだわりすぎず、無理のない範囲で感謝の気持ちを伝えることが大切です。
お相手の立場や関係性を考慮しながら、心を込めて内祝いの品を選んでくださいね。

出産内祝いは、赤ちゃんのお名前のお披露目も兼ねて、生後1か月頃（お宮参りの時期）までに贈るのが一般的です。

もしタイミングが遅れてしまった場合は、気づいた時点でなるべく早めに準備を進めましょう。
その際は、遅れてしまったことへのお詫びと、無事に出産したことへのご報告、お子様のお名前などをひと言添えたメッセージを同封すると、より丁寧な印象になります。

双子のご出産に対するお祝いは、通常よりも多めにいただくこともありますが、内祝いの金額は相場通りで問題ありません。
いただいたお祝いの半額〜3分の1程度を目安に、無理のない範囲で感謝の気持ちを形にしましょう。

また、のし紙に記載するお名前の順番にも少し気を配るのがポイントです。
双子の場合は、右側に先に生まれた赤ちゃん（兄・姉）、左側にあとから生まれた赤ちゃん（弟・妹）の順で記載するのが一般的とされています。

感謝の気持ちを伝えるためにも、メッセージカードやお礼状は添えるのがおすすめです。
直接お会いしてお品物をお渡しする場合は、その場で丁寧にお礼を伝えられますので、必ずしもカードは必要ではありません。

しかし、品物を配送する場合や、遠方の方へ内祝いを贈る場合は、メッセージカードやお礼状を添えることで、無事に出産した報告と、赤ちゃんのお名前のお披露目、そして心からの感謝を伝えることができるため、大変喜ばれます。
赤ちゃんの写真を入れたカードなどを添えると、より一層気持ちが伝わりやすいでしょう。

カタログギフトや商品券は、お相手に好きなものを選んでいただけるため、贈る方との関係性によっては大変喜ばれる素敵な選択肢となります。

ただし、商品券は現金と同じような扱いになることから、目上の方や職場の上司などには失礼にあたるのでは、と気にされる声もあります。

もし商品券を選ばれる場合は、全体の金額が直接わからないように、ちょっとした品物を添えてお渡ししたり、金額が記載されていないギフトカードやカタログギフトなどで代用したりすると、より丁寧な印象になりますよ。

出産はお祝いごとですが、贈るお相手が喪中の場合にはタイミングに配慮することが大切です。

特にご家族など身近な方を亡くされた直後は、気持ちの整理がつかず、慌ただしく過ごされていることも少なくありません。
そのため、四十九日を過ぎた頃を目安に、お相手の気持ちが少し落ち着いたタイミングで贈るのがよいでしょう。

出産はとてもおめでたい出来事ですので、縁起を気にされる方も多くいらっしゃいます。
そのため、「縁を切る」ことを連想させる刃物や「苦」「死」を連想させる櫛（くし）などは、内祝いの品としては避けるのが一般的です。

産前産後は赤ちゃんのお世話などで、どうしても慌ただしい時期。そんな中、自宅にいながら24時間いつでも贈れるLINEギフトなどのソーシャルギフトは、とても便利な選択肢です。

ただし、贈る相手との関係性によって向き不向きがあります。
たとえば、友人や兄弟姉妹などカジュアルな関係性であれば、ソーシャルギフトでも問題なく、気軽に喜ばれることが多いです。
一方で、目上の方やフォーマルなお付き合いのある方には、従来のギフト形式の方が丁寧な印象を与えられるでしょう。